概要
ジャポニカ学習帳は、1970年(昭和45年)にショウワノート株式会社から発売された小学生向けの学習ノートです。発売当初の価格は50円で、現在も日本の学習帳市場でトップブランドとして知られています。
特徴
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表紙デザイン
- 表紙には昆虫や植物の写真が使用され、学習科目ごとに異なるデザインが採用されていました。これにより、科目が一目で分かる工夫がされています。
- 1973年以降、専属カメラマンの山口進氏が撮影した世界の珍しい動植物の写真が表紙に採用され、学習図鑑としても楽しめる内容となっています。
- 2012年以降は昆虫の写真が不快との声を受け、植物のみが表紙に使用されています。
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紙質と製本技術
- 紙は鉛筆で書きやすく、消しゴムで消しやすい特別な素材を使用。目が疲れにくいように少し濁った白色が採用されています。
- 製本はホチキスではなく糸で綴じられており、丈夫で安全な作りになっています。
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学習百科ページ
- ノートの最初と最後には「アフリカの生き物」「世界旅行」「食べ物の秘密」など、子どもたちの好奇心を刺激する学習百科ページが掲載されています。
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立体商標
- 2014年、ジャポニカ学習帳はノート分野で初めて立体商標として登録されました。これにより、ブランドの独自性がさらに強調されています。
歴史
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前身
ジャポニカ学習帳の前身は「エリート学習帳」で、1967年に発売されました。当時は競争が激しい市場で苦戦を強いられましたが、1970年に「ジャポニカ百科事典」との提携をきっかけに現在の形が誕生しました。 -
累計販売数
発売以来、累計販売数は12億冊を超え、学習帳市場で40~50%のシェアを誇っています。
現在の展開
ジャポニカ学習帳は、時代のニーズに合わせて進化を続けています。例えば、キャラクターとのコラボ商品や、学習内容を補完する特別ページの追加など、多様な工夫が施されています。
まとめ
ジャポニカ学習帳は、子どもたちの学びを支えるだけでなく、自然や知識への興味を引き出す工夫が詰まったノートです。その長い歴史と進化を通じて、日本の教育文化に深く根付いています。