au(KDDI株式会社)が2025年に向けて、料金プランを大きく見直すことを発表しました。今回の改定は、単なる価格調整ではなく、新たなテクノロジーや付加価値サービスを積極的に取り入れた、より質の高い顧客体験を目指す戦略的なものと言われています。競争が激しいモバイル市場で独自のポジションを確立し、ARPU(顧客一人あたりの平均収益)向上を目指す動きと分析できます。
今回の変更の柱は大きく3つあります。
1.
新フラッグシッププラン「auバリューリンクプラン」の登場
2.
既存主要プランの改定(値上げとサービス追加)
3.
複数の先進的な付加価値サービスの提供開始
項目 | 内容 | ソース |
プラン名称 | auバリューリンクプラン | |
提供開始日 | 2025年6月3日 | |
月額基本料金(割引前) | 8,008円(税込) | |
主な適用可能割引 | ・家族割プラス(3人以上の場合):-1,210円/月<br>・auスマートバリュー:-1,100円/月<br>・au PAY カードお支払い割:-220円/月 | |
上記全割引適用後の料金 | 5,478円(税込) | |
データ低利用時の割引 | 月間データ利用量が合計1GB以下の場合、上記料金からさらに1,650円(税込)割引 | |
国内データ容量 | 使い放題※ 月間200GB超過後は通信速度制限(最大5Mbps)※ テザリング・データシェア・世界データ定額は合計60GB/月まで上限 | |
国内通話料金 | 30秒あたり22円(税込)<br>※ オプションで「通話定額2」(かけ放題、1,980円/月)や「通話定額ライト2」(5分以内かけ放題、880円/月)あり | |
国内SMS料金 | 送信:1通あたり3.3円(税込、70文字まで)、受信:無料 | |
セット提供される主要サービス | ・au Starlink Direct(衛星通信)・au 5G Fast Lane(5G優先通信)・au海外放題(毎月15日分無料)・サブスクぷらすポイント(Pontaポイント最大20%還元)・Pontaパス(ローソン特典など) |
これらの変更点について詳しく見ていきましょう。
まず、協調しておかないといけないのは、このプラン、使い放題ではないです。月間200GB以上通信すると、速度制限がかかると記載されているので、正しくは、月間200GBプランになります。まじでいいかげんにして欲しい、このキャリアのクソな記載方法。
さらにひどいのが、テザリングのデータ制限。月間で80GBまで。これのどこが使い放題なのか。まじでクソです。
新フラッグシッププラン「auバリューリンクプラン」
2025年6月3日から提供が始まる新しい看板プランです。データ通信使い放題を基本としつつ(月間200GB超過後は速度制限あり、テザリング等80GB上限)、複数の先進サービスが標準でセットになっています。
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月額料金(各種割引適用前)は8,008円(税込)。
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「家族割プラス(3人以上)」「auスマートバリュー」「au PAY カードお支払い割」をすべて適用した場合の**最安料金は5,478円(税込)**となります(この割引を全部のっけた場合の金額は、ほぼ実現できない金額なので、のせるのはやめましょう。あくまで月額料金は8008円です)。。
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セットされるサービスは以下の「注目の新付加価値サービス」で後述する全てです。
データ通信を頻繁に利用するヘビーユーザーに加え、山間部や海外での通信、対象サブスクリプションサービスの利用やローソン利用が多いユーザーに特におすすめのプランと言えます。全ての新しいプレミアムサービスを網羅しており、auの最新技術とサービスをフル活用したい方向けのプランです。
既存プランの改定(2025年8月1日~)
「使い放題MAX」や「スマホミニプラン」といった既存の主要プランも、2025年8月1日から料金が改定(値上げ)されます。例えば、「使い放題MAX+ 5G/4G」は7,458円から7,788円へ、「スマホミニプラン+ 5G/4G」は最大データ利用時で4,708円から4,928円へ値上げされます。
料金の値上げと同時に、これらのプランにも新しい付加価値サービスの一部が追加されます。ただし、追加されるサービス内容はプランによって異なり、「auバリューリンクプラン」ほど網羅的ではありません。例えば、「使い放題MAX」(改定後名称)には「au Starlink Direct」「au海外放題無料(月15日)」「au 5G Fast Lane」「サブスクぷらすポイント」が付帯しますが、「スマホミニプラン」(改定後名称)では「au Starlink Direct」と「サブスクぷらすポイント」のみとなり、「au 5G Fast Lane」や「au海外放題無料」は対象外です。料金負担増に見合うサービス価値があるか、利用者は自身の状況に合わせて判断する必要があります。
注目の新付加価値サービス
今回の改定で特に注目される新しいサービスは以下の5つです。
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au Starlink Direct: auの電波が届かない圏外エリアでも、衛星と直接通信してテキストメッセージ送受信などが可能に。山間部や海上、災害時などに有効です。提供中で、当面無料です。
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au 5G Fast Lane: 通信が混雑しやすい場所や時間帯でも、5G通信を優先利用できるサービス。2025年7月1日から提供開始予定で、対応機種と契約が必要です。
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au海外放題: 海外160以上の国・地域でデータ使い放題。対象プラン加入者は毎月15日分が無料になります。無料特典は2025年6月1日開始。海外渡航が多い方には大きなメリットです。利用には事前の手続きが必要です。
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サブスクぷらすポイント: NetflixやYouTube Premiumなど、対象サブスクの利用でPontaポイントが最大20%還元される特典。還元率強化は2025年6月1日または3日か。要申込です。
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Pontaパス: ローソンでのクーポンやPontaポイント還元率アップ、映画割引などの特典。「auバリューリンクプラン」など対象プランでは無料付帯(通常月額548円)。2025年6月3日からauバリューリンクプランで提供開始。au経済圏の強化を目指すサービスと言えます。
契約時の注意点や賢い選び方
プラン変更時には手数料(月3回目以降1,100円、店頭等で3,850円の場合あり)や、SIMカード交換手数料(3,850円)がかかる場合があります。また、かつて一般的だった契約解除料(2年縛り等の違約金)は原則廃止されましたが、2024年6月1日以降の新規契約回線については、利用実態がないまま1年以内に解約した場合などに990円の解除料が発生する例外規定があります。
auのプランだけでなく、月額基本料金0円から使えるオンライン専用プラン「povo2.0」のような選択肢もあります。データ利用量が少ない方や変動が大きい方、オンラインでの手続きに抵抗がない方にはpovoが適している可能性もあります。
いつも思うのですが、総務省は既存ユーザーとMNPをしたユーザーとの不公平感を問題視して色々とスマートフォンの割引制限などをいれたと思うのですが、割引を全部適用しないと安くないので、割引適用したユーザーと適用できないユーザーといったユーザーの差を放置するのはいいんですかね。
いつも思うのですが、総務省は既存ユーザーとMNPをしたユーザーとの不公平感を問題視して色々とスマートフォンの割引制限などをいれたと思うのですが、割引を全部適用しないと安くないので、割引適用したユーザーと適用できないユーザーといったユーザーの差を放置するのはいいんですかね。
今回のauのプラン改定は、より多様で専門的なサービスを提供することで、顧客のニーズに合わせた「賢い選択」を求めるものと言えます。データ容量だけでなく、海外利用の頻度、利用しているエンタメサービス、普段利用するお店、通信品質へのこだわりなど、ご自身のライフスタイルやスマートフォンの利用実態をしっかり見つめ直し、最適なプランを選ぶことが、今後のモバイルライフを豊かにする鍵となるでしょう.