廃プラスチック油化還元装置の現状と将来展望
1. 現在のコスト構造 (2025-2026年)
廃プラスチックを油(プロリシスオイル)に還元するコストは、依然として従来の処理方法やバージン石油よりも高価です。
(比較:焼却処分 30〜70円/kg、マテリアルリサイクル 50〜120円/kg)
工程別コストの内訳
| 項目 | 概算コスト | 内容 |
|---|---|---|
| 前処理(選別・洗浄) | 30〜50円/kg | 汚れや異物、塩ビ(PVC)の除去 |
| 装置運転・維持費 | 80〜150円/kg | 熱分解のためのエネルギー、人件費、保守 |
| 精製・アップグレード | 40〜100円/kg | 燃料・化学原料としての品質向上 |
※ 生成油の市場価値は約85〜110円/kgであり、単純販売では現状「赤字」となる構造です。
2. 将来的にコストが下がる目処
2030年を転換点として、以下の要因により採算性が向上する目処が立っています。
① 技術革新
② 経済モデルの変化
3. 2030年〜2050年へのロードマップ
| 時期 | 市場の変化 |
|---|---|
| 2025年頃 | 実証実験から小規模商用化へ。コストは原油の2-3倍。 |
| 2030年前後 | 大規模プラント稼働。 スケールメリットによりコストが大幅低下。再生材利用の義務化。 |
| 2050年 | サーキュラーエコノミーの完成。廃プラが重要な「国内資源」として定着。 |