YouTubeの動画からピッチャーの球速を測定する方法は、主に動画のフレームレート(FPS)と投球距離を利用した物理計算に基づいています。
計算が最も正確な方法ですが、最近では専用のスマートフォンアプリを使う方法もあり、非常に便利です。
以下に、基本的な計算方法とアプリを利用した簡易的な方法をまとめます。
1. フレームレートと距離を用いた物理計算(基本的な方法)
この方法は、ボールが投球距離を移動するのにかかった時間を、動画のフレーム数(コマ数)から割り出し、そこから速度を計算するものです。
【ステップ1】必要な情報を確認する
| 必要な情報 | 内容 |
| 投球距離(D) | 日本のプロ野球・アマチュア野球の標準距離:18.44メートル(ピッチャープレートからホームベースまで)を使用します。 |
| 動画のフレームレート(FPS) | 動画が1秒間に何枚の静止画(フレーム)で構成されているかを示します。30FPSや60FPSが一般的ですが、高FPS(120FPS、240FPSなど)の映像ほど正確な測定が可能です。 |
【ステップ2】移動にかかったフレーム数を数える
動画編集ソフトやコマ送り機能を使って、以下の2点を特定し、その間の**フレーム数(F)**を正確に数えます。
リリースポイント: ボールがピッチャーの手から完全に離れた瞬間のフレーム。
捕球ポイント: ボールがキャッチャーミットに当たった瞬間のフレーム。
【ステップ3】球速を計算する
以下の手順で球速を導き出します。
所要時間(T)の計算:
$$\text{T} (\text{秒}) = \frac{\text{フレーム数} (F)}{\text{FPS}}$$球速(S)の計算:
$$\text{S} (\text{m}/\text{秒}) = \frac{\text{投球距離} (\text{D}: 18.44 \text{ m})}{\text{所要時間} (T)}$$時速(km/h)への変換:
$$\text{球速} (\text{km/h}) = \text{S} (\text{m}/\text{秒}) \times 3.6$$
2. スマートフォンアプリを用いた簡易測定(手軽でおすすめ)
より手軽に測定したい場合は、投球動画を解析できる専用のスマートフォンアプリを利用するのがおすすめです。
例えば、検索結果にもあるような**「BallPathTracker」**などのアプリは、動画を読み込み、リリースポイントを設定するだけで、ボールの軌道を自動でトラッキングし、初速・終速などを自動計算して表示してくれます。
カメラを三脚などで固定し、できるだけ投球軌道が正面からブレずに撮影された動画を使うことで、アプリによる測定の精度が向上します。
測定の精度を高めるための注意点
フレームレートが命: 投球は一瞬で終わるため、FPSが低い動画(例:30FPS)では、1フレームあたりの誤差が大きくなり、測定結果の信頼性が低くなります。できる限りスローモーションで撮影された高FPSの動画を選びましょう。
カメラアングル: 投球軌道に対してカメラが真横や真後ろから固定されていることが理想的です。斜めからの映像は、ボールが動いた距離に誤差が生じやすく(パースペクティブの誤差)、不正確な結果につながります。
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