Overview
Geminiの「Gem」は、ユーザーが特定のニーズや目的に合わせてGeminiをカスタマイズし、繰り返し行う作業の効率化や新しい分野の知識習得をサポートする機能です。Gemを利用することで、定型的な指示を都度入力する手間を省き、よりパーソナライズされたAIアシスタントとしてGeminiを活用できます。本レポートでは、Gemの基本的な使い方、作成方法、活用事例などを網羅的に解説します。
詳細レポート
Gemとは
Gemは、特定のタスクや目的に特化させたGeminiのカスタマイズバージョンです。ユーザーが独自の指示(カスタム指示)を与えることで、Geminiの応答スタイルや焦点を絞り込み、特定の役割を果たすAIアシスタントを作成できます。例えば、フィットネスの目標や食事制限、特定の文体での文章作成など、ユーザーのニーズに合わせた応答をGeminiにさせることが可能です。
Gemの利用開始
利用条件
Gemを作成・使用するには、18歳以上である必要があります。また、Geminiアプリへのログインが必要です。
アクセス方法
Gemは、Geminiウェブアプリ(gemini.google.com)およびGeminiモバイルアプリで利用できます。ただし、一部機能はモバイルアプリでは利用できない場合があります。Gemの新規作成は、現時点ではGeminiのウェブアプリ上でのみ可能です。
Gemの種類
Gemには、あらかじめ用意された「プリメイドGem」と、ユーザーが自由に作成できる「カスタムGem」の2種類があります。
プリメイドGem
Googleによって事前に作成されたGemで、ブレインストーミング、コーディング支援、キャリアコーチングなど、様々なトピックに対応しています。すぐに利用を開始できるほか、必要に応じてカスタマイズすることも可能です。
提供されているプリメイドGemの例:
- アイデア出しのプロ
- キャリアアドバイザー
- コーディングパートナー
- 家庭教師
- 編集者と校正役
- 学習コーチ
カスタムGem
ユーザーが独自の目的や指示を設定して作成するGemです。特定のタスクに特化した、よりパーソナライズされたAIアシスタントを構築できます。
Gemの作成方法
Gemの作成は、主にGeminiウェブアプリで行います。
新規カスタムGemの作成手順
- Geminiウェブアプリ(gemini.google.com)にアクセスします。
- 左側のメニューから「Gemを表示」(または「Gemマネージャー」)を選択し、「+ Gemを作成」ボタンをクリックします。
- Gemに名前を付けます。Gemの概要がわかるような名前にすると、後で識別しやすくなります。
- 「カスタム指示」を入力します。Gemにどのような役割を担ってほしいか、どのような応答をしてほしいかなどを具体的に記述します。
- (任意)ファイルをアップロードして、Gemに知識を追加できます。例えば、特定のトピックに関する論文や、自社のガイドラインなどを参照させることができます。
- (任意)GoogleドキュメントやGoogleドライブ、YouTubeなどのGoogleサービスを参照させる場合は、「@Googleドキュメント」のように「@」マークに続けてサービス名を指示文中に記述します。
- 画面右側のプレビュー機能を使って、作成中のGemをテストし、必要に応じて指示を調整します。
- 「保存」をクリックしてGemを保存します。プレビューウィンドウでのテストだけでは自動保存されないため注意が必要です。
プリメイドGemのカスタマイズ手順
- Geminiウェブアプリ(gemini.google.com)にアクセスします。
- 左側の「Gem」からカスタマイズしたいプリメイドGemを選択します。
- その他アイコン(三点リーダー)から「コピーを作成」をクリックします。
- Gemのタイトルを変更します。
- プリメイドGemの指示内容を確認し、自分のニーズに合わせて更新します。
- 「作成」をクリックします。
カスタム指示作成のヒント
効果的なカスタム指示を作成するためには、以下の4つの要素を意識すると良いでしょう。これら全てを含める必要はありませんが、いくつか言及することでGemの応答精度が向上します。
コメント