概要
野球のトーナメント表を作成できるサービスは多岐にわたり、ウェブサイト上で手軽に作成できるものから、スマートフォンアプリ、PCにインストールして使用するソフトウェア、さらにはExcelなどのテンプレートを利用する方法まで存在します。多くのサービスでは、基本的なトーナメント表作成機能は無料で提供されており、より高度な機能や広告非表示などを求める場合には有料プランが用意されています。参加チーム数、トーナメント形式(シングルエリミネーション、ダブルエリミネーション、リーグ戦など)、シード設定、結果の記録・共有、デザインのカスタマイズ性などがサービス選定のポイントとなります。
詳細レポート
野球のトーナメント表作成に利用できるサービスは、主に以下のカテゴリに分類できます。
Webサービス
ブラウザ上でアクセスし、アカウント登録なしで利用開始できるものも多く、手軽にトーナメント表を作成・共有できます。
THE TOURNAMENT
基本機能は無料で、ログイン不要でも利用可能です。最大128チームまで対応し、シード設定、3位決定戦、試合ごとのコメント登録、スコアの文字入力(例:不戦勝)、PDF出力、国旗表示、ウェブサイトへの埋め込みなど、豊富な機能を備えています。高校野球のトーナメント表作成例も紹介されており、野球での利用に適しています。有料プランでは広告非表示やAPI連携などが可能です。
スポバンドットコム
ログイン不要で最短30秒で大会専用ページを作成できる手軽さが特徴です。トーナメント表だけでなくリーグ表も無料で作成可能で、試合結果の登録や共有、印刷機能も無料で利用できます。デザインの選択肢があり、シード設定はAIにお任せする機能も搭載されています。
まめわざ
無料でトーナメント表を作成できるサービスで、出場者数は2~64名まで対応しています(無料版)。スマートフォンの閲覧・管理に対応し、共同編集機能やページ内に予選リーグを表示する機能もあります。大会案内や写真、地図などを掲載してホームページ風に利用することも可能です。
Tournament Note
ユーザー登録不要で、全ての機能を無料で利用できるWebアプリケーションです。作成したトーナメント表やリーグ表は簡単に仲間と共有できます。参加チーム数はトーナメント、リーグ戦ともに2~16チームに対応しています。
Match Maker
トーナメント戦、リーグ戦に加え、三角、四角、五角などのリンク戦も無料で作成できるツールです。得点などの結果を入力するだけで自動で順位付けが行われ、結果ページをURLで共有できます。野球・ソフトボール専用の作成画面も用意されています。
Canva
デザインツールとして有名ですが、豊富なトーナメント表テンプレートを利用して、おしゃれな対戦表を無料で作成できます。ドラッグ&ドロップの簡単操作で、イラストやアイコンの追加、テキスト編集などが可能です。スマートフォンアプリにも対応しており、デバイス間で編集作業を引き継げます。
その他の主なWebサービス
- Bracket HQ: シングル・ダブルエリミネーション、ラウンドロビン形式に対応し、様々なテーマでブラケットをカスタマイズできます。
- Score7: スポーツの種類、参加者数、トーナメント形式を指定して簡単にトーナメント表やブラケットを生成できます。
- OfficePoolStop.com: 無料で利用でき、最大32チームのシングルエリミネーション、最大16チームのダブルエリミネーショントーナメントに対応しています。オンラインでの共有やスコア管理、印刷も可能です。
- Challonge: 参加者リストを入力し、シード設定(ランダム化も可能)を行うことでトーナメントブラケットを生成します。
- iTournament Brackets: 年間29.99ドルで無制限のトーナメント作成が可能な有料サービスです。モバイルフレンドリーで、プールの自動スケジュール作成、オンラインサインアップ、テキストメッセージアラートなどの機能があります。
- はなまるトーナメント: HTMLとCSSでトーナメント表を作成するシステムで、無料で利用できます。作成したトーナメント表はブログなどに埋め込むことが可能です。
- PrintYourBrackets.com: 野球を含む様々なスポーツの印刷可能なトーナメントブラケットテンプレートを提供しています。一部無料で、記入可能なPDF形式のブラケットもあります。
スマートフォンアプリ
移動中や試合会場でも手軽にトーナメント表の作成・更新ができるのが魅力です。
Winner - トーナメント作成App、リーグマネージャー
iOSおよびAndroidに対応したアプリで、基本無料(アプリ内購入あり)で利用できます。サッカー、バスケットボール、テニス、野球など、様々なスポーツのトーナメントを作成可能です。リーグ戦、グループステージ、プレイオフ、ノックアウトなど多彩なフォーマットに対応し、試合スケジュールは手動またはランダムで作成できます。トーナメントの共有機能や、オフラインでの更新も可能です。
Bracket Builder
iOS、iPadOS、macOS、visionOSに対応した完全無料のアプリです。シングルエリミネーション(最大128チーム)、ダブルエリミネーション(最大32チーム)、ラウンドロビン形式(最大26チーム)のトーナメントを作成できます。作成したトーナメント表は画像として共有可能で、シードに基づいたチームの自動順序付けや不戦勝 (BYE) の自動挿入機能も備わっています。
なんでもリーグ作成
iOSとAndroidの両方で利用可能な無料アプリです。野球を含む様々なスポーツのリーグ戦やトーナメントの対戦表を作成できます。試合結果の記録や順位表の自動作成、作成した表のURL共有機能があります。
クラブリーグ、トーナメント表作成:オールマッチライブ
Android向けの無料アプリで、テニス、バドミントン、サッカー、野球、ボウリングなど、様々なスポーツのリーグ戦・トーナメント表を作成できます。作成した対戦表は画像として保存・共有が可能です。
トーナメント:トーナメント表作成 & 対戦表
iOS向けのアプリで、シンプルな操作で手軽にトーナメント表を作成できます。チーム数を設定するだけで簡単にトーナメントが作成可能です。有料プランではトーナメント内にメモを残す機能が利用できます。
ソフトウェア(ダウンロード型)
PCにインストールして使用するタイプで、より高度な編集機能やオフラインでの安定した作業環境を求める場合に適しています。
EdrawMind
マインドマップ作成ソフトですが、トーナメント表作成にも活用できます。豊富なテンプレートが用意されており、直感的な操作で高校野球のトーナメント表のような複雑なものも作成可能です。色やフォント、線の太さなど、細部まで自由にカスタマイズできる点が特徴です。
トーナメント表作成&進行ツール (Vector)
Windows 7/XP対応のフリーソフトです。2名から最大256名までのトーナメント表を作成可能で、ExcelやWordは不要です。シード設定に対応し、クリック数回で勝敗管理ができます。作成したトーナメント表はBMP形式で出力可能です。
All-Pro Software (Tournament Scheduler)
Windows 10/8対応の有料ソフトウェア(69.95ドル)です。シングルエリミネーション、ダブルエリミネーション、プールプレイ形式のトーナメントに対応し、最大128チームまで登録可能です。無料トライアル版も提供されています。
Excel/Word/PowerPointテンプレート
普段使い慣れたOfficeソフトでトーナメント表を作成する方法です。
Microsoft Officeには、Excelを中心にトーナメント表のテンプレートが用意されています。これらを利用すれば、一から作成する手間を省き、チーム名や試合結果を入力するだけで基本的なトーナメント表が完成します。関数を利用すれば、勝ち上がりチームを自動で表示させることも可能です。手軽にカスタマイズしたい場合や、オフライン環境で作業したい場合に便利です。
サービス比較表
サービス名 | 種類 | 主な料金プラン | 野球対応 | 最大参加チーム数(目安) | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|---|
THE TOURNAMENT | Web | 無料/有料 | ◎ (高校野球例あり) | 128 | 多機能、ログイン不要可、PDF出力、埋め込み |
スポバンドットコム | Web | 無料 | 〇 | 未記載 | 簡単作成、リーグ対応、AIシード設定 |
まめわざ | Web | 無料 | 〇 | 64 (無料版) | スマホ対応、共同編集、HP風利用 |
Tournament Note | Web | 無料 | 〇 | 16 | 登録不要、簡単共有 |
Match Maker | Web | 無料 | ◎ (野球・ソフトボール専用画面あり) | 未記載 | リーグ・リンク戦対応、順位自動計算 |
Canva | Web/アプリ | 無料/有料 | 〇 (テンプレート利用) | テンプレートによる | デザイン性高い、おしゃれな表作成 |
Winner | アプリ | 無料/アプリ内課金 | 〇 | 未記載 | 多スポーツ対応、多フォーマット、オフライン対応 |
Bracket Builder | アプリ | 無料 | 〇 | 128 (シングル) | 完全無料、多OS対応、画像共有 |
なんでもリーグ作成 | アプリ | 無料 | ◎ (野球対応明記) | 未記載 | 多スポーツ対応、順位表自動作成、URL共有 |
クラブリーグ、トーナメント表作成:オールマッチライブ | アプリ | 無料 | ◎ (野球対応明記) | 未記載 | Android専用、画像保存・共有 |
EdrawMind | ソフトウェア | 有料 | 〇 (高校野球例あり) | テンプレートによる | 高カスタマイズ性、マインドマップ機能 |
トーナメント表作成&進行ツール (Vector) | ソフトウェア | 無料 | 〇 | 256 | Windows用フリーソフト、Excel等不要 |
Excel/Word/PowerPoint | テンプレート | (ソフト依存) | 〇 (テンプレート利用) | テンプレートによる | 既存ソフト利用、オフライン作業 |
- 野球対応: ◎ (野球に特化または強く推奨)、〇 (汎用的に利用可能)
まとめ
野球のトーナメント表を作成するサービスは、手軽さを重視するならログイン不要で使えるWebサービス(THE TOURNAMENT、スポバンドットコムなど)やスマートフォンアプリ(Winner、Bracket Builderなど)が適しています。特にMatch Makerやなんでもリーグ作成は野球での利用が明記されており便利です。デザイン性を重視するならCanva、PCでじっくり作り込みたい場合はEdrawMindやトーナメント表作成&進行ツールといったソフトウェアが良いでしょう。また、使い慣れたExcelなどのテンプレートを利用するのも有効な手段です。多くの無料サービスで十分な機能が提供されていますが、より高度な機能や大人数での利用、広告非表示などを求める場合は有料プランの検討も視野に入れると良いでしょう。